広島の盆灯ろうは、俗に「朝顔灯ろう」といわれ、広島市とその周辺で独特の習俗となっている。安芸門徒特異な伝承であるともいわれる。
一説によると、江戸時代の後期、広島城下の八丁堀界隈に立ち並んでいた町家、現在の紙屋町あたりに住む紙商人の娘が死去したおりに両親がその死を悼んで供養のために灯ろうを作って墓に飾ったのがはじまりだという。
ふるさとを訪れ、家族が集う夏の日。故人やご先祖へ捧げる、清らかな色のお供え花は、冥福を祈る心を映します。お盆には、お花でご先祖様の供養をお忘れなく。